周りの人に「ムスメがヨメに行った」って言うと「寂しいでしょ?」とか
「お父さん泣いてるんじゃないの?」とか言われるんだけど、いやまったくそんな事はないです。
私も夫も「あーせいせいした!今まで私たちがんばったよね!もうやることないよね!」といった会話をお茶をすすりながらしております。
今まで私達なりにがんばって育て(人生の中でご飯をあげ続けた生き物で一番長生きした生き物だもん)季節の服を着せてあったかい布団で寝かせたんだからもういいよ。やるだけのことはやったよ。という気分です。
それに、20歳すぎのムスメが家にいることに、私達夫婦は段々日々違和感を感じるようになっていたんですね。
なんかこう…口では上手く言えないんだけど、大人なのに子ども?っていう違和感。子どもなんだけど大人の扱いをしなければならない違和感…みたいな。
子どもはいつまでもこどもではないわけで、いつかは特別な理由がない限り私達と同等に、もしくはそれ以上になってもらわなければ困る。いつしかその日が来ていたんですね。それが結婚を機に露呈した、そう理解しています。
昔ママ友に「あなたは随分こどもを大人扱いしている」と言われて傷ついたことがありました。
でも、子どもはいつまでもこどもでは無いのです。いつかは自分たちの手を離れて行く。今日出て行ったらもう帰ってこないかもしれない。その時に後悔しない子育てをしようと心がけてきました。
相談相手にはなってアドバイスはしてやれるけど、難局を打開するのは自分なわけで、ずっとこども扱いしていると色々な事に対応する力がつかないような気がしたんだよね。そこは年齢なりの対処をしましたが…
特に親がレールを敷いてやることもなく、自分で考え行動し今に至る(そんな大した学歴・経歴ではないので安心してください)ので、口開けてぼーっと生きてた自分の若い頃と比べると偉いなぁと思っています。
ヨメには行ったけど、私はムスメの家に行ったことはほとんどなく、好きにやっています。
あまりかかわりたくないと言うのが正直なところですが(今さらめんどくさい)、そこは社会人の先輩として導かねばならないところもあり、私達夫婦の老後も考えなければならない時期に差し掛かっているので、今度は何かあったら相談をしなければならないなと思っています。