私は3人兄弟の真ん中である。
上が姉で下が弟ね。
父はとうの昔に亡くなり、やたらと元気な母が実家で暮らしている。
やたらと元気とはいえ、さすがに老いには勝てず医療機関のお世話になり始め、ついには入院、簡単な手術、なーんてこともたまにあるようになった。
さて、病院誰が連れてく⁇問題勃発
同居の弟ばかりに任せておくのも申し訳なく、さりとて弟に姉2人を仕切る元気もない。
(覇気のない男なんだ。アタシの弟は…)
そこで姉が登場?と、思うでしょ?
姉は母とちょい折り合いが悪く、会えばケンカ、電話でケンカ、あーもうよくやるよ。
なぜかアタシの出番となるのである。
姉が仕切ると「お姉ちゃんが頭ごなし」的雰囲気になり、母と弟が機嫌が悪くなり…
弟が仕切ると「普段お母ちゃんに迷惑ばかりかけてるアンタが何をいう(実際弟は母に迷惑ばかりかけている)」という感じで姉のご機嫌を損ねるわけですね。
真ん中のアタシが「お姉ちゃんはこれをこうやってくれ」「弟はこっちを頼む」と丁寧に頼むと2人とも言うことを聞いてくれるんである。あくまで2人ともそれぞれ下手に出て丁寧に頼むのがコツと言えばコツ。
それぞれがミッションを遂行してくれたら最大の賛辞を送り最大の礼を言う。母の分まで丁寧に。
思えば父の葬儀の際も私が「とにかく、兄弟喧嘩しないようにしよう!心を一つにしないと葬式はできないよ」と、2人に呼びかけ無事に葬儀を終わらせたのであった。
2人とも、「普段ボーっとしてる妹がまともなことを言っている」「長女に言われるより年の近いコイツに言われる方がかなりマシ」そう思ってるんだろうな。わりと反論なく言う通りにことは進む。
「頭ごなしに命令しがちな第一子」
「卑屈になりがちな自由人第三子」
を上手くまとめるのが「第二子」の私に課せられた家族ミッションなのかもしれないなと最近思い始めている。